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心核生命の力学4本柱:意味×主題×超越×責任(四木 信)

 人間らしい「こころいのち」の「核」を学び考え、志為(志し為す)を育む「心核生命=人間精神」文化を、仲間と共創する「人間学考の場」づくりを、これから構想していきたいと思っています。
 先ずは、心核生命の力学(Dynamics)を、フランクルから学んだ「意味×主題×超越×責任」(意味への意志×独自課題の理解×自己から他事への超越×責任の自覚)の4本柱から構想していきたい、と考えています。

※「人間学考の場」づくり前のいま準備段階において、当ブログの共同投稿者として、仲間にご参加していただける投稿希望者は、連絡をよろしくお願いいたします。
四木 信
M:bzy12347@nifty.ne.jp、T:080-5338-5046

 フランクルは「精神の力学(Dynamics)」を次のように言っています。/フランクル著赤坂桃子訳『ロゴセラピーのエッセンス:18の基本概念』新教出版社2016年
「自分の人生には課題があるという意識ほど、最悪の条件下にあっても生き抜く能力を人間に与えるものはこの世にありません。」p.25
「わたしの話ですが、・・・・バイエルンの強制収容所の真っ暗な夜のバラックで失われた原稿を再構成する作業が、チフスで心血管虚脱におちいる危険からわたしを救ってくれました。」p.25-26
「心の健康の基盤には、一定程度の緊張があることは明らかです。その緊張とは、ある人がすでに達成したことと、これから達成すべきことのあいだの緊張、あるいは現在の自分と、これからなるべき自分とのあいだの溝です。こうした緊張関係は人間存在に本来備わっているもので、それ故に心の健康には欠かせません。」p.26
「人がほんとうに必要としているのは、緊張のない状態ではなく、ふさわしい目標、自由意志で選んだ仕事に取り組み、奮闘することです。人間が必要としているのは、緊張の解除ではなく、その人によって実現されることを待っている意味の可能性からの呼びかけです。人間が必要にしているのは、ホメオスタシス(緊張のない平衡状態)ではなく、わたしが「精神の力学」と呼んで、正反対の二極によりもたらされる緊張の場における実存力学です。一方の極には実行されるべき意味があり、もう一方の極にはその意味を果たすべき人がいます。」p.26-27





by ningen-gakkou | 2023-03-30 12:46


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